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忘れた頃に現れる…かもしれません


by RainyTreasure
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言語学について突然語る。

セータ(Θ)・・俗に言う“th”音は世界に星の数ほどある言語の中でも
10%未満の言語にしか存在しません。
日本人ならこの音に悩まされてる人多いはずです。
Phonology(音声学)の先生は前に書いたかもだけどセネガル出身。
自分の発音を自分で面白おかしくジョークにして話しているんだけど、
結構私的にイタイ(苦笑)なぜなら・・・私もできないからっ!!!
I'm thinking of youっていうのとI'm sinking of youっていうのでは
とんでもない違い(苦笑)いつもジョークにしてるからみんな笑ってるけど
どーーも私は笑えない・・・てか笑い事ではないからねー。。
舌を実際に噛む訳ではなく(噛んだら噛んだでうまく発音できない)
前歯の後ろに空気が行くようにするわけなんだけど
何事も無意識って難しい。
ちょっと違う視点の話だけど、面白いのは例えばTHの存在しない残り90%の言語の人が
THの音を発音しようと思ったら勿論同じ訳ではない。
第一言語の影響が(悪い意味で)第二言語に残って定着してる事をFossilizationと
言うのだけど、それによって生まれる音は元の第一言語によって様々。
例えば、日本人ならやっぱりTHをSで置き換えて発音することが多い。
SはTHより発音する場所がちょっと後ろなだけで、あとは摩擦音の強さとか一緒だからね。
でも、例えば私のシエラレン共和国出身のクレオ語の先生はDで置き換える。
摩擦音が無い方が“簡単に”発音できるからかな?(これは私の推測)
普通にSの音は発音するからSが存在しないわけではないだろうから。
音声学は面白い。色んな言語で何で音の変化が起こるのかとか言う事を
分析したりするのだけど。
例えば日本語のさしすせそ。
よくよーく聞いてみると他の音と比べると“し”だけ摩擦音を長く発音している。
何でだろう?答えは私が思うに、“い”の音が口の前でしかも高いところで発音されるから
Sの音を作る歯茎の場所と限りなく近くてそうなると
舌が歯茎に限りなく近いところ固定され、しかも隙間が他の音に比べると狭くなる分
摩擦音が増えるんだと思う。
(これは次回の分析の宿題だからまだ正しい解答はしらない・爆
てか説明ができん。意味不明な文章になってるよー・苦笑)

話変わって今度は統語論(Morphology)の話。
統語論をやると、その言語を知らなくても
その言語のちょっとした言葉のつくりがわかるようになりますw
アラブ語やヘブライ語、聞いた事も無いアメリカ原住民の言葉・・・・・・
いろんな言語の分析をさせられたけど、やっぱりどれにもルールがある。
そのルールも本当に様々なのだけど、パズルみたいで面白いw
勿論例外もあるけどね(歴史的、音声学的などなど色んな理由で)。
そんなこんなでなかなか興味深い授業です。

と、ヒッキーっぽく言語学について語ってみました。
ご清聴ありがとうございました。
by RainyTreasure | 2006-04-08 05:50